血液検査結果の見方

こんにちは、かーちゃんです!

今回は犬の血液検査の結果表の見方を紹介したいと思います。

なんだかアルファベットやら数字やらが並んでて難しいそうですよね・・・。でも、結果がきちんと理解できれば愛犬の体の状態がもっとよくわかってくるはずです。


そもそも血液の役割とは?


そもそも血液はどんな役割を持っているのでしょうか?
そしてその役割がきちんと果たせているかどうかで体の健康状態を知ることができます。

血液の役割

①酸素を運んだり二酸化炭素を回収したりする。

→血液中の赤血球にはヘモグロビンという酸素と結合する物質が存在しています。
このヘモグロビンは酸素が少ないところでは結合した酸素を離して供給してあげます。一方で酸素が多いところだと酸素と結合して少ないところまで運搬する役割を持っています。

二酸化炭素は血液によって肺に運ばれます。
肺で呼吸によって二酸化炭素が排出されます。

②栄養を運ぶ役割。
→食べ物は消化によって細かく分解されます。分解された栄養は血液によって全身に運ばれていきます。

③ホルモンを運ぶ。
→体の機能を保つために様々なホルモンが血液中に放出されています。これが血液によって運搬され、各器官へと機能していくのです。

④体温調節を行う。
→体の熱は筋肉や肝臓で作られます。この熱を血液が吸収します。
寒い時には血管を細くして皮膚から放出される熱の量を少なくし体温を保ちます。
一方で暑い時には血管を開いて太くし、皮膚から熱が逃げていくようにしています。

⑤病原菌の退治を行う。
→血液中には白血球と呼ばれる病原菌などを退治してくれるものがいます。これによって、異物が体に入り込んだ時に悪さをしないように退治してくれます。

⑥いらなくなったものを運ぶ役割。
→血液中には体の中でいらなくなったものを運ぶ役割があります。
このいらなくなったものは腎臓や肝臓に運ばれ無毒化されます。その後尿中などに排出されます。

これらの役割を血液は担っています。
こんなにたくさんの役割を担っている血液ですので、検査することによって体の健康状態がわかるというのも納得できますね。

血液検査の種類

血液の役割と血液検査の重要性がわかったところで、今度は血液検査で何がわかるのか紹介していきます。

血液検査には①血球検査(CBC検査)と②生化学検査という2種類が存在します。

それぞれどんな検査なのか見ていきましょう。

血球検査(CBC検査)

血球検査は一般血液検査と言われることもあります。
血液に含まれる赤血球や白血球、血小板などの量を測ります。

こちらがととろさんの血液検査結果です。
これを見ながら解説していきます。

<検査項目>



●白血球数(WBC)基準値60〜170×100/μl
 →白血球の数を検査します。

<基準値よりも高い原因>
炎症や何かに感染していたり、異物が入り込んでいたりすると数値が上がります。ストレスでも数値が高くなることがあります。

基準値よりも低い原因>
ビタミンが足りていなかったり、ウィルス感染、放射能の影響によっても低くなることがあります。

●赤血球数(RBC)基準値550〜850×10*4/μl
→赤血球の数を検査します。

基準値よりも高い原因
脱水状態にあると数値が上がります。

基準値よりも低い原因
数値が低いと貧血を引き起こしている可能性があります。

●ヘモグロビン量(Hb)12〜18g/dl
→ヘモグロビンの量を検査します。

基準値よりも高い原因
脱水状態にあると高くなることがあります。

基準値よりも低い原因
数値が低いと貧血を引き起こしている可能性があります。

●血球容積(HCT)基準値37〜55%
→ヘマトクリット値(Ht)とも言います。血液に赤血球の成分がどれだけ含まれているのかを表すものです。

基準値よりも高い原因
脱水によって血液が濃縮されると数値が上がります。

基準値よりも低い原因
数値が低いと貧血を引き起こしている可能性があります。

●平均赤血球体積(MCV)基準値60〜70fl
→赤血球1つあたりの体積を表します。

基準値よりも高い原因
出血していたり、赤血球が壊れてしまう溶血などが起こっている可能性があります。

基準値よりも低い原因
鉄分が足りていない鉄欠乏症というものによる貧血を引き起こしている可能性があります。

●平均赤血球数・ヘモグロビン量(MCH)基準値19.5〜24.5pg
→赤血球に含まれるヘモグロビンの量を検査します。

●平均赤血球数・ヘモグロビン濃度(MCHC)基準値32〜36g/dl
→赤血球に対してどれだけのヘモグロビンが含まれているか検査します。

基準値よりも低い原因
低色素性貧血というものや出血が起こっている可能性があります。

●血小板(Plat)基準値20〜50×10*4/μl
→血小板の量を検査します。

基準値よりも高い原因
免疫疾患などによって数値が高くなることがあります。

基準値よりも低い原因
数値が低いと出血しやすくなります。

生化学検査


生化学検査は血液中の酸素の量やホルモンの量を測定する検査です。
肝臓や腎臓、膵臓などの機能をこの検査によって確認することができます。

<検査項目>


今回は通常の検査で調べられる項目に絞って紹介していきます。

また基準値と基準値よりも高かった場合、低かった場合の疑われる疾患は画像を参考にしてください。

この記事では各項目を検査することによって何がわかるのかを紹介していきます。

●電解質(Ca、K、Na、P、Cl)
→電解質はミネラルとも呼ばれます。体の中のバランスがきちんと保たれているかどうかを知ることができます。

また、Caは血液の凝固にも関与してきます。

●総蛋白(TP)
→血清もしくは血漿中のタンパク質の量を調べます。

栄養状態や腎機能・肝機能また免疫の状態などを知ることができます。

●総ビリルビン(TBIL)
→黄疸指数とも呼ばれます。ビリルビンとは胆汁の色素のことを言います。このビリルビンの濃度を調べることによって黄疸の程度を知ることができます。

・ビリルビン
赤血球が破壊される時に生じる色素。
赤血球がなんらかの原因により大量に破壊されると、ビリルビンが過剰に作られる。これにより皮膚などが黄色く染まってしまうことを黄疸と言う。

黄疸が出るのには肝機能の低下やビリルビンを排出する管が閉塞してしまっているなどの原因も考えられます。

●血糖値(Glu)
→血液中に含まれるグルコースの量を知ることができます。

●血中尿素窒素(BUN)
→血液中の尿素窒素の量を知ることができます。
タンパク質を分解する時に発生する物質です。腎機能などが低下していると体外に排出されなくなり血液中に残ってしまいます。

●クレアチニン(Cre)
→タンパク質が使われた後の老廃物です。
腎機能障害や尿路結石などにより体外に排出することができなくなってまうと数値が上がってしまいます。

●トランスアミラーゼ(GPT、GOT)
→アミノ酸の合成や窒素を代謝するのに関与する酵素の量を知ることができます。

●アルカリフォスファターゼ(ALP)
→栄養素の運搬やリン酸カルシウムの沈着に関与する酵素の量を知ることができます。

血液に含まれるALPは肝臓や小腸から放出されています。

・リン酸カルシウムの沈着
ALPが過剰に分泌されるとリン酸カルシウムの沈着というものが起こります。このリン酸カルシウムは骨などに付着し関節炎などを引き起こす原因にもなります。

●アルブミン(ALB)
→血液中のタンパク質の成分であるアルブミンの量を知ることができます。

●アンモニア(NH3)
→タンパク質を分解する時に発生するアンモニアの量を知ることができます。

アンモニアは肝臓で無毒化され体外に排出されますが、肝機能に障害などがあると血液中に残ってしまいます。


以上よく検査する項目に絞って紹介していきました。
たくさんあって大変と思うかもしれませんが、愛犬の健康状態を知れるチャンスだと思って読んで頂けたらなと思います。
 

◯おまけ「犬の採血ってどうやるの?」

犬の採血ってどのようにやっているかご存知でしょうか?
人間だったら腕からブスっと針を刺してとりますよね。

犬も実は腕から採血します。

そんなに量が必要でなければ基本的には腕から採血します。
もしくは脚などからもとることができます。

しかし、たくさんの量が必要なときは、なんと首から採血するのです。
首に針が刺さっていると思うと恐怖ですね・・・。

首には頸静脈と呼ばれる太い血管が通っているので、血液が多めに欲しいときはこちらにブスッとやります・・・笑


1番:頸静脈
2番:橈側皮静脈
3番:外側伏在静脈

まとめ


いかがでしたでしょうか?
血液検査は愛犬の健康状態を知るのにとても重要な役割を果たします。

知識を身につけることは愛犬を理解することに非常に役に立つと思います。

もし、血液検査の結果を見る機会があれば今回の内容を思い出していただければと思います。

この記事が一匹でも多くのわんこの役に立つことを願っております〜🎶

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です