犬の高脂血症の原因と症状、治療法についてわかりやすく解説


犬の高脂血症について紹介します。

高脂血症は肥満や食事管理ができていないことで引き起こされることがあります。様々な症状が現れ愛犬が苦しい思いをする前に日々の生活や食事を見直し健康に過ごせるようにしましょう。

高脂血症とは?

ペットの採血のイラスト(犬)

高脂血症とは血液中の脂肪が多くなっていることを言います。

特に中性脂肪(TG:トリグリセライド)やコレステロール(T-Cho)が多くなることで発症します。

中性脂肪(TG:トリグリセライド)

中性脂肪は体の脂肪の約90%を占めています。

主に体を動かすエネルギー源として使用します。

コレステロール(T-Cho)

コレステロールは体の成分を構成する脂肪です。

体を動かすエネルギーとしては使用しません。

原因

原因はいくつか考えられます。

  • 基礎疾患によるホルモンの異常
  • 腎疾患
  • 肥満
  • 肝臓疾患
  • 急性膵炎

これらが主な原因と言われています。

基礎疾患によるホルモン異常

例えば、前回紹介した甲状腺機能低下症だと甲状腺ホルモンの分泌量が少なくなることで代謝が落ちてしまうと解説しました。

代謝が落ちると体内のエネルギー源である脂肪を消費しづらくなります。これによって高脂血症になってしまいます。

その他にも糖尿病やクッシング症候群も高脂血症を引き起こすことがあります。

甲状腺機能低下症についてはこちらの記事からどうぞ。

腎疾患

腎疾患の中でも尿からたんぱく質を吸収することができなくなり尿中にたんぱく質が漏れてしまうネフローゼ症候群や腎不全は高脂血症を引き起こします。



肝疾患

肝疾患も高脂血症を引き起こします。胆汁の流れが滞ってしまう胆汁うっ滞などがあげられます。胆汁は脂肪を分解する働きがあります。これが分泌されなくなると脂肪が分解できず高脂血症になる可能性があります。

急性膵炎

急性膵炎についても以前紹介しましたが、膵臓は消化酵素を分泌する器官です。急性膵炎はこの消化酵素が何らかの異常によって分泌される前に自らの膵臓を消化してしまう病気です。

急性膵炎になるとうまく消化できなくなるため高脂血症を引き起こします。

膵炎についてはこちらの記事からどうぞ。

また高脂血症は遺伝的にミニチュア・シュナウザーやシェットランド・シープドックなどがなりやすいと言われていますが、どの犬種でもなり得る病気です。

症状

症状は出ないことが多いです。

症状として現れるとしたら以下のようなものです。

  • 嘔吐や下痢
  • 腹部の不快感を訴える。

また、重症化すると発作や膵炎を引き起こしたり末梢神経障害を引き起こすこともあります。

治療法

まずは血液検査で中性脂肪とコレステロールの値を測定します。

コレステロール:250mg/dl 中性脂肪:100mg/dl以上で高脂血症と診断されます。

高脂血症と診断されたら以下の方法で治療を行います。

  • 食事療法
  • 投薬
  • おやつNG

食事療法

基本的に脂肪の少ない食事を摂ります。

また、低脂肪だけでなく食物繊維の多い食事にします。

さらに食事は数回に分けてこまめにあげるようにします。

投薬

薬はまず最初はビタミン剤や強肝剤、サプリメントなどで代謝を活性化させます。これによって回復の傾向が見られるかしばらく内服を行います。それでも良くならないようだった場合には抗コレステロール剤や抗中性脂肪剤を使用します。

おやつNG

基本的におやつは与えてはいけなくなります。おやつは高カロリーなものや脂肪分の多いものがほとんどだからです。おやつの代わりに茹でた野菜などを与えてコミュニケーションを取るようにすると良いと思います。


予防法

ドッグランのイラスト

肥満で高脂血症になっている場合は適度な運動と食事管理でダイエットを行います。

過度な運動は体をこわす危険性があるので気をつけましょう。

基礎疾患のある場合は高脂血症の治療と共に基礎疾患の治療も行います。

どちらにしても食事管理が非常に大切になってきます。高脂血症にならないためにも日頃からおやつをあげすぎないことや栄養バランスの整った食事を与えるよう心がけましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

高脂血症は進行してからでないと症状が出ないことがあります。定期的な健診などで早期発見することが大切です。

また、普段の食事に気をつけることで高脂血症のリスクを下げることができます。

ぜひ、愛犬と健康で過ごせるように食事についてもう一度考えてみてはいかがでしょうか?



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